TonevoAdventCalendar

とんえぼアドカレ企画の記事を投稿するブログです!

【M3】初参加してみて。

※この記事はTonevo Advent Calender 2021 8日目の記事です。

こんにちは。M2の相生あおはです。猫です。

 

今年10月31日(sun)に開催された2021年秋のM3(音楽版コミケ的なの)に初参加してきました。この記事では、それに初参加して感じたいろいろを書いていきます。

これから参加してみたいって方は見てみてください。結論を先に述べると「収支プラスなので今すぐ参加して

1. 頒布物を作る大変さ&感動

M3の頒布物と言えば基本的にはCD*1です。

これを読んでらっしゃる大半は作曲経験がある方と思いますが、CD化ってそれ以上に操作が独特で戸惑うことが多いんですよ。例えばここら辺がドボンでしょう。

  1. WindowsMediaPlayerは管理者権限で実行しないと書き込めないことがある*2
  2. 書き込むwavデータは16bit(int)の44.1kHzにする*3
  3. "ディスクアットワンス"と呼ばれる方式でCD-Rへ書き込む必要がある*4
  4. CDデータベースに楽曲情報を登録する*5

また、自宅でCDを焼くならいいんですが、プレス会社に依頼してケースや包装まで依頼する場合は以下の作業が追加になります。私が今回採った方法です。

  1. ジャケットデータも入稿する必要がある
  2. 鋳型に相当するマスターディスクを送付する必要があるので、現物が届くまで2週間以上かかる
  3. 校正サービスを加えると合計1ヵ月マジでかかるっぽい*6
  4. 自宅焼きに比べると作業コスト以上に金銭的コストも掛かる*7
  5. 実はマスターディスクの場合はデータ用CDを用いても問題ない*8

ただ、この苦労が霞むほどに現物が手元に届くことの感動は本当に大きいんですよ。

感情がカンストしてますね

アンバーかな?

あと私は初参加なのに、これに加えてアクリルグッズとかも作ったんです。

フォトショとイラレの操作を習得するところから始めたので、作業コスト的には本編のCDより大変だったし、なんならCD到着の2週間以上前に手元に届いてました。どっちが本編?

ただでもそんだけM3参加というか、外部に発信する同人活動の最初の一歩を力強く歩みたかったんでしょう、私は。初参加なのに頒布物がいくつもあるのは異例だと自分でも思ってますが、全てをまじまじと眺めるとこみ上げてくるものがありました。

また、詳しくは後述しますが名刺もあった方がいいでしょう。

小括すると、現物にして手元に届くとそれだけでまず感動するよ!ということでした。これは多くの方に味わっていただきたい。

2. 設営物を買い揃えるコスト

どれだけ自ブースに熱を入れるかです。変な話何もなくても成立するでしょうがそんな人は見当たりませんでした。私はというと5万円くらい掛けました。とある方が「ブースは自作品への熱意の表れ」と仰っていたのですが、私もとてもそう思います。

肝心のツイートでtypoしないで、、、

突貫で作ったクロスフェードを流すモニタあった方が映えるだろうとモニターを買ったり、幟にはここの場所の座標(H-12みたいなやつ)を書いて他ブース目当ての人にも優しい方がいいかなとか。会場を見渡すと、やはり幟はかなり目を引くことが分かりました*9

他ブースを散策したところ、ひな壇みたいな感じで頒布物を立体的に配置しているサークルさんは個人的に目を引きました。やはりブースの情報量が多い方がグッと視線を集める気がします*10

またコミケでいうサンプル閲覧みたいな感じで試聴というのが例年あるそうでヘッドホンを持って行きましたが、ご時世的にか利用は1名のみでした。その代わり、試聴サイトへのQRコードを載せたアクリルスタンドは2名が使っていました*11

今サラッと書きましたが、接触が憚られるこのご時世では試聴サイトの存在がもしかすると重要かもしれません。私は自宅にサーバがあるのでそれにパパっと作りましたが、持ってない方は何かしらの方法であるといいかもですね*12

小括すると、あなたが考える最強のブースにするのが一番、ということでした。同人活動なんて最初は大抵赤字なんですから、同じ赤字なら変なところでケチって初めてを損したくないじゃないですか*13

3. 現地でしか味わえない醍醐味

自分のCDが目の前で初めて買われ売れていった瞬間。私は一生忘れないと思います。もちろんいい意味で。直接CDを相手に手渡すその時、まるで我が子が大空へ飛び立って行ったような気持ちと共に、楽しんで頂けるかソワソワしたりと、いろいろ感情が溢れていました。これは対面じゃないと無理なんじゃないかな。

次点で、会場に自分がいるという感動でしょう。当日の会場には誰もが知ってるような凄い方もいらっしゃるんです。そういう方と一緒の場に居れるって、なんかすごくないですか?*14

それと、やっぱり自分のブースを構えた時の満足感もあると思います。そういう意味でも、前節で述べた設営物に関して可能な限り当然私は妥協したくなかったんです。

また、BMSやk-shoot maniaの曲で私を知ってくれた方々と実際にお会いできたのも非常に大きいです。お互いがどういう曲を作っているかは知っているので、生産者の顔が見えるってやっぱり感慨深いです。ここでまさに1節後半で述べた名刺が役に立ちました。皆さんがお持ちというわけではないですが、あるとなんか、嬉しくなりますね私は。自宅で並べて眺め、思い出に浸ってたりしてます。なんか恥ずかしいな

名刺

名刺

あとは現地に行く途中・行った帰りでの出来事でしょうか。

実家時代でもあまり行かないような場所だったし新鮮だった

こんなに大きいジョッキ当たり前だけど生まれて初めて見た

帰宅後は疲弊しながらも日課の原神ボイチャしてたんですけど、この時飲みすぎたせいで絶対音感が翌日まで壊れてました*15

繊細かつ迫力のある曲に完全に吸い込まれました。原神、音屋ならきっと好きになる*16

神田達磨(おいしいたいやきやさん)

神田達磨

私が実家に住んでた頃から、秋葉原・上野に行くときほぼ買ってたおいしいたいやきやさん、神田達磨さんです。今回実際に私たち一行を連れて行きましたが、東京近辺で美味しい店を募集している人がいたらみんなに勧めています。

小括すると、五感による経験は貴重ってことですかね。改めて現地でお会いした皆さん、本当にありがとうございました。またお会い出来たら嬉しいです。元気に生きます。皆さんもお体にお気をつけて。

4. 即売会に於ける"収支"

もし金銭的な面だけでのプラス収支を考えているなら参加しない方がいいでしょう。書くまでもないでしょうが、お金じゃ買えない貴重な経験の連続というのが同人即売会なんだなって思いました。

また、売れる枚数に関しても、相当有名とかじゃないとまず売れないみたいです。私はというと、持ち込んだ分は完売して、その後にも何人かいらっしゃってお詫びで頭を下げるくらいだったんですが、7~8割は知ってる方でした。これは私だけでなく両隣さんや向いの方、はす向かいの方々もおおよそそんな感じでした。同人誌と違って、表紙を見てふと惹かれるというのが曲だと難しいからなんでしょうか。

こういうところで差別化を図るとなると、映像になってくるんでしょうね*17。また歌ものを書いて歌詞で心を掴むにしても、聞いてもらえないと始まらない*18。曲の垂れ流しは当然禁止なので、あとは視覚しかないでしょう。…嗅覚?カレーでも作る?(調理は禁止されてないけど火気厳禁です。IHじゃあないんだよ)

閉場したM3会場

閉場したM3会場

逆に、印を付けてるだろうマップを片手に開場したばかりの時にササっといらして買ってって下さった方々はなんだったんでしょうか。神様でしょうか。きっとそうでしょう*19

また完売したとしても原価率はお察しなので利益率はせいぜいそんなもんです。帰宅して改めて売上収支を計算しましたが、「お金なんてどうでもいいな」って思いました。現物が届く感動は苦労が霞むくらいで嬉しいって1節でも言いましたが、それになぞらえて言うなら現地での経験はお金が霞むくらいで貴重だと本当に思います。冒頭で"収支プラス"と書いたのはこういうわけです。

小括するまでもありませんが、経験はプライスレスです。恐らく即売会全般に言えることでしょう。

5. 創作のあり方について考えたこと

少しばかり、暗い話になります。

4節で述べた通り、あらかじめどこかで自分が知られていないと完売はおろか、多くを売り切ることは難しいように思いました。でも一次創作ってそういうものなんでしょうか*20

私の場合はありがたいことに、いくつかのプラットフォームで曲を出させていただく機会があり、この記事公開時点で26曲(もちろん延べ数ではない)が飛び立って行ってたり、処女作のうちの一曲が発狂難易度表に入ったりしたのもあって、多くの人目に触れたのもあると思います*21

作った26曲のジャケット画像たち

作った26曲

なので、初参加する前にいろいろなところで種まきしておいたほうが良いのかもしれないなと感じました。表紙を見て衝動買いということが起こりにくいM3だからこそ、その重要性が際立つのかもしれません。

そう考えると、外部発信をしないでコツコツと続けてきていた人にとってみると分が無いイベントだなと正直なところ思いました。

自分の活動を広告するって言うのは私自身も苦手で本当はしたくないんですが、同人即売会という外界に羽ばたく場合はそういう能力も必須ということなのでしょう。そして、いずれ名が通るようになっても、知名度に甘えず実力で勝負し続けられるように頑張っていきたいなと思いました。

こういうのが嫌なら出ないのも選択肢かもしれませんが、意図せぬ発見や出会いがきっとあると思うので、臆せずにプラス思考で参加してみてほしいです。「やらなくて後悔よりやって後悔」と古事記にも書いてあるじゃないですか。

小括すると、同人創作って自営業だなって当たり前なことになっちゃいますね。

6. 総括

最後は少し暗くなりましたが、10/31の当日に向けて二か月くらい前からいろいろ動いている時も、学園祭を主導していた頃を思い出してとても楽しかったですし、楽曲ジャケットの掲載・使用許可を得たり作成依頼をしたり、作成過程の配信を見ながらワイワイするのも本当に楽しかったです。

それとやっぱり、いろんな人に支えられてるんだなってことを、制作過程や現地でひしひしと感じました。準備期間、もちろん当日含め、今までの人生で一番多く「ありがとうございます」「よろしくおねがいします」を言った(打った)と思います。それもそのはず、当時のパソコンの予測変換、"お"と打つと"お疲れ様です"関係の予測で埋まってて流石に笑ったさ。

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CD同梱冊子のメイキング画像 誤植がある初稿

私のことになりますが、作曲というか曲、もとい音楽というのが比喩表現無しで私の血に濃く流れているのもあり、作曲活動とメンタルが強く相互作用してしまい全て投げだしたくなることが度々あるんです。

しかし今回で孤独じゃないことを再認識できたのもあり、「CD出すなら買うんで!」と言ってくださったとある方の偉大な存在もあり*22、このM3での経験は創作キツい期にきっと心強い支えになってくれることでしょう。

確かに、あらかじめ私を知った上でいらっしゃった方が大半だったとはいえ、いらっしゃった上に手に取って行ってくださるというのは、曲の作り方そのものを教わったことが無く模索し続けている自分の創作への自信にも繋がりました。

 

以上は自分語りですが、M3参加は準備期間を含め、自分の創作のことを真正面から捉え直すいい機会だとも思います。私にとってこの初参加は始まりでもあり、節目にもなりました。音屋として様々なステータスがレベルアップできる貴重な機会ですので、気になった方は是非参加登録してみてください*23

7. 終わりに

いかがでしたか??プラス面も、現実的なマイナス面も、全てを知って欲しかったので敢えて嘘偽りなく全て書きましたが、これはあくまで私の感想であって、実際あなたがどう感じるかは参加してみないと分からないことです。本稿があなたの創作にプラスの作用を起こせたら嬉しい限りです。

実際に参加してみないと分からないことが分かりましたね!

そもそもこのアドベントカレンダー記事、他にも旅行記とか"内地の民に北海道の魅力を伝える"とか、"原神の曲を音屋として語る"とか"PC自作のすゝめ"とか、"手軽に始められる天体観測のすゝめ"とか"アクリルグッズ制作のすゝめ"とか書くネタがいろいろあって悩んだんですが、タイミング的にM3のことにしました。他のネタはいつか書くかも*24

あ、具体的にどう準備していったかについてはほぼ触れませんでしたが、いずれ書くかも。

 

それでは。

8. おまけ (とんえぼと私) (たぶん長いよ)

私は過去4年間で26曲書いたわけですが、じゃあ毎年6~7曲のペースかと言ったらそれは嘘で。

内訳を列挙すると、2018年は2曲、2019年は6曲、2020年も6曲、2021年は12曲。

さらに、作曲を2018年から始めたかというとそれも真っ赤な嘘で。

 

…時は大きく遡ること2012年。宗教上の理由でクラシック音楽以外受け入れられなかった体質の私にボカロを布教してきた友人の影響で「最近の曲って意外と馬鹿にならない」と気づき、ボカロやアニソンをアレンジしピアノで弾くことにハマります。作曲機運の根源はこの辺りでしょう

しかし好き勝手アレンジしてると腕が足りなくなってきたり、自分の技術では演奏できなくなることに気づき、MuseScoreで楽譜を書いて再生して遊ぶ段階からDominoを触るようになります(当時のファイルを発掘するとボカロピアノメドレーとかも作ってたことがわかります)。

またDominoを触ってるうちにMIDIを少し知ることとなり、楽しくなってネットを漁り、転がってた"蠍火"と"シュレディンガーの猫"のmidiファイルを再生して遊んでたり。音ゲーを触る6年前から音ゲー曲を知ってたのはなんか運命って感じ。

そしてそのうち、「アレンジではなくオリジナル曲を作りたい」と思うようになりますが、アウトプットがほぼ無いため構想はなかなか降ってきません。唯一高二の時、入眠時に旋律が降ってきたわけですが当時は形にすることができずずっとメモのままで、5年後の大学4年になった私がようやくAffectationとして曲に仕上げてたり。

Affectation

Affectation

そんな作曲願望を抱きながら迎えた大学受験時代。受かっても行きもしないような私大受験がクソだるくて対策そっちのけで"ステラのまほう"というアニメをのんびり見てた時、アニメ中に出てきた音楽担当に憧れ、まずはゲームBGMを書きたいと思うようになります。

 

そして時は2016年。私はゲーム制作サークルに入りました。もう晴れて入部した瞬間から、文字通りバリバリと念願のゲームBGMを書きまくってました。これが私の最初の作曲となるわけです*25。あるときは、納期は余裕なのに「はよ書き上げたい」ということで、嬉々として部室で徹夜し一晩で6曲くらいを仕上げたことも*26

翌2017年に部長になってからもやっぱり作曲は楽しかったもんで、勢い衰えることなく書き続けてたんですが、とあるプロジェクトで解釈不一致が連続。

書いた一曲を没にして再提出というのは、私の作曲速度とか的には苦しくなかったんですが、結構負担の掛かるボス曲が3度も難色を示された時は流石の私でも精神的に来て、あんなに楽しかったはずの作曲が一度嫌になってしまったんです。

 

そんなとき偶然、第二外国語がロシア語で一緒だったのもあり、一年次から知り合ってた吟世くんに、この年のとんえぼの学祭に連れて行ってもらったんです。これが私ととんえぼの初めての出会いでした

どこのドトールかは忘れましたが*27茶をしばいてる時に作曲の話になり(なんで?)、「音ゲー曲は世界観を気にせず自由に作れる」と聞いたわけです。音ゲーやったこと無いし、なんなら音ゲー(jubeat)にドハマりして浪人した友人がいるので若干怖い印象があったんですが、「みんな優しいから大丈夫だよ」と、初対面なら絶対に逃げるようなセリフを信じ入部したわけです*28。これが2017年11月のことでした。

じゃあいきなり2018年の春パッケージから曲を…とはいかず、それはゲーム制作サークルの方のタスクが残ってたからです。例の心折られたプロジェクトは最低限の形で投げ、進行中だったもう一つのシューティングゲームの方の曲をこの時書いてました。

www.freem.ne.jp

www.freem.ne.jp

 

そして2018年の夏、全タスクを終えた私はついに意を決して音ゲー曲を書きました。それがOperonです。

Operon

Operon

この曲は最初にして26曲の中で一番強い決意が込められた曲です。曲に関するあれこれや、BPMを176から205に上げた等の裏話は私のサイトを見てほしいんですけど*29「この曲が受け入れられなかったら作曲を一切やめる」という気持ちで送り出したんです。

したら結構好評を頂いて。本当に恐縮でした。確かスコアアタックの曲になってたっけ。

そして同時に送り出したHighspeed Nekochanに付けられたIN譜面は…。「多分そんな暗い未来は待ってない」と確信したこともあり、創作にしては制約があると感じたゲームBGM制作から音ゲー曲制作に転向したわけです*30

 

2019年は学部4年生でしたので、春パッケージではいつもの2曲、秋の学祭パッケージでは「卒論で来年春は曲が書けないだろう」と倍の4曲を出したわけですが、何を思ったか「腕を鈍らせたくない」と狂ってそれをルーティーンにしようと決めてしまい、2020年も計6曲となったわけです。

さらっと書いた2020年も、とんえぼ創作班の作曲メンバーが足りなくなって私が講習会を主催したり、BMS初参加やShooter's fesに出たりと外部に作品を出すことが増えて個人的な節目になったりと。

またこのとき外部に出ていろいろ知った結果、「作品をとにかく出して存在感を出さないと埋もれる」と感じたわけで、私の創作人生において結構重要になった年だったりします。好きなはずの作曲で一度挫折しかけたので、繰り返すのはもう絶対に嫌だから

 

そして2021年。去年できた繋がり経由でたくさんのk-shoot maniaパッケージのツイプラが流れてくるんですよ。そう私は作曲の鬼、もうそんなの参加しないわけがないじゃないですか。その結果、とんえぼパッケージ分の4曲に加え、外部パッケで7曲、その他で1曲の合計12曲を書いたわけです*31

ちなみにこの頃、世界観を意識した曲も作れるようになりたいと思ったため、同時並行で2つのビジュアルノベルのBGMを計十数曲担当したりいろいろ書いてますね。あははは

novelgame.jp

novelgame.jp

もちろん、一ヵ月で4,5曲くらい作るとマジで壊れそうになるんですが、学部1年生の頃から鍛えていた(?)作曲力が5年越しで生きてきて謎に感動しながら書いてました。またそれが終わるとしばらく作曲が嫌になるんですが、不思議なことに一定期間が経つと意欲に気力が追い付き、前回以上の曲を書きたくなるんです。筋トレか?

そして迎えたのが、このM3だったというわけです。2節で書いたとおり、初参加の私は会場設営にあれだけ熱を入れたわけですが、その理由、このメチャ長おまけをお読みいただいたらきっと伝わる。次回のM3は書下ろし曲出したいわね。

 

作曲に対する想い、熱意、経緯はもちろん人それぞれで、様々なドラマを持った全国の音屋が集うのが、このM3です。私も当日の会場を歩きながら、そんなことを思っておりました。

皆さんが作曲をするうえでどこを目指すかはもちろんわかりませんが、そのかけがえのない旅の途中でここを経由してみてはいかがでしょうか。

 

それではこんどこそ。

相生あおは

*1:オシャレな紙にQRコード等を印刷したダウンロードカードを頒布している方もいますが、見た感じ大多数はCDでした。

*2:書き込めたり書き込めなかったり、はたまた管理者権限でも書き込めないことがありました。諦めずに何度も管理者権限発動して試してようやく書き込めました。原因はわからない。Windowsきらい。

*3:この値は規格で定められてるんだそうです。私は最初32bit(float)で書き込もうとした結果、何枚かのCDを烏除けにしました。

*4:領域の端から順に書き込んでいくこの方式で、編集不可なCD-Rに書き込むことでデータの信頼性が保証されるそうです。

*5:パソコンにCDを入れると勝手に楽曲情報を取得してくれますが、あれはデータベースと通信して情報を持ってきてるんです。そこに情報を登録しないと名無しさんになります。

*6:私は最初この校正サービスを付けていたんですが、予定が大幅に遅れた結果間に合わなくなり、結果として外しました。でもちゃんと仕上がってたので結果オーライ。

*7:生々しいので原価は書きませんが、一枚500円で売れば原価割れするくらいはします。

*8:メディア(音楽用)CDだとプレイヤーによっては再生できないこともあるらしいんですが、著作権料を払ってない安いデータ用CDと大して性能は異ならないっぽいです。私は音楽用CDを全てミスで烏除けにしたので、データ用CDに焼いて入稿しました。

*9:会場を散策したところ、意外なことに自分の座標を自己紹介しているサークルは非常に少ないor目立っていませんでした。あれ参加者側に優しくないと私は思います。それにブースを間違えたらすっごい失礼じゃないですか?ユーザーフレンドリーを意識しろ。

*10:そこのサークルさんは過去作含めて頒布物が10以上あるベテランサークルさんっぽかったです。とてもカッコよかったし、憧れです。

*11:ヘッドホンを拭く用のウェットティッシュも持って行きましたが、先述の1回しか結局使いませんでした。

*12:これからは各人の環境で試聴する派が増えるのでしょうか。軽い潔癖の私には嬉しい流れではありますが。

*13:実際は初参加でしたが、自分自身が初参加であることに甘えたくなかったし、そもそも初参加だと思われたくなかった。

*14:完売した後にコインケースを持ってとある方の所に行き購入したら「ケース持って来た人初めて見たw」と笑われて嬉しかった。雑談の流れで(というか雑談できた時点で感動なんですが)「実は完売しまして…」と言ったら「おめでたいですね~!」とご本人からマスク越しの笑顔でピカピカのお釣り500円玉を頂いてひっくり返るかと思った。

*15:気を抜くと全ての音が半音高く聞こえました。恐怖。ここまで高く聞こえたのは久しぶり。

*16:本稿では一貫して"音屋"という表現を使わせていただきます。私も、自身をDTMerではなくComposerだと思うようになりました。作曲家というほど堅いつもりはないので、音屋という柔らかい言葉を使います。

*17:映像展示ブースもあるので、作れる方は出してみては。

*18:これは私も思いますが、音楽主体のイベントなのに現地で音楽を発見して購入するという、一般的な同人即売会購入ムーブが少ないのは「なんかちゃうなぁ」と。ただM3の運営の方々もそれを把握されてるそうで、試聴ブースを設けてくださってます。私も使わせて頂きましたが、参加するなら使わせて頂くといいでしょう。

*19:この日は曇天のち雨だったはずなんですが、この時ばかりは暖かい朝日が差し込み辺りが輝いていたっけ、と記憶が美化されるほど嬉しかったです。

*20:M3後の第n次打ち上げの際にコミケ参加者と話したんですが、一次創作だと同人誌でも厳しいそうです。現実って想像以上に残酷だなと感じました。

*21:この発狂難易度表に入った曲、思い付きで追加で納品した曲だって話する…?どこでどう繋がるか分からんね…

*22:嬉しくって衝撃的で声のトーンまで覚えてるくらい嬉しかった。

*23:現地に赴くリアルブースの(今回の)参加費は1万円ですが、家賃を我慢すれば貯まる程度の金額なので臆せず出して参加しましょう。

*24:本稿のタイトル、"初参加してみて(感じたこと等)"という意味と"初参加してみてね"のダブルミーニングをじつは掛けてます。気づいてくださいましたか…?

*25:さらに元をたどると、幼稚園の頃に右手だけの簡単なピアノ曲を作ってた記録が実家に残ってます。ニ長調で、曲名は"おもしろいねこ"。当時から猫が好きとか、三つ子の魂百までという言葉はマジなんだなって。

*26:しかしこのプロジェクトは信じられないことに頓挫し、実装されても仮版のままで、結局リリースには至らなかったんです。それに謝罪もなく。もし街中で当時のプロジェクトリーダーを見かけたらナチュラルに飛び蹴りを喰らわすと思います。当然です。

*27:どうせ一番町でしょう

*28:そして今、我が家にはおうちボルテの立ち環境が整ってます。あのセリフに嘘偽りは全くなかった。

*29:2節で出てきた試聴サイトも動いてる私の自宅サーバに飛びます。ようこそ。

*30:あ、ゲーム制作サークル退部したわけではないです。何なら今でも私が部長時代に作ったサーバを管理してます(後継ぎ現れて…)。

*31:補足しますが曲数が多いからと言って妥協は死んでもしたくないですし、聞き返すとどれも自信作といえる子たちです。