とんえぼパッケージにジャケットイラストを描いたので思っていることをまとめてみた
寒さも厳しさを増し、本格的に冬の到来を告げられる中、TonEvo Advent Calendarも10日目を迎えました。とんえぼ現副代表の(←言ってみたかった)Chrocatzことくろねこ(@chrocatz)です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
TonEvo Package vol.10公開!!
先日12月3日にとんえぼから新作K-Shoot Mania 楽曲パッケージ,「TonEvo Package vol.10 -Evolved 2021-」が一般公開されました。音ゲーサークルとんえぼの中には、楽曲製作やイラスト製作、譜面製作などに興味のある未経験者や経験者が集まって、創作活動にうちこむ、通称「創作班」というグループが存在し、その「創作班」が通常年2回公開するのが「TonEvo Package」であり、今回はその10作目となります。
こちらからダウンロードできます
https://tohokuotoge.wixsite.com/tonevo/vol10
お待たせしました!
— 東北大学音ゲーサークル とんえぼ (@tohoku_otoge) 2021年12月3日
とんえぼ創作班によるK-shootMANIAパッケージ ”とんえぼパッケージvol.10 -Evolved 2021-“を公開いたしました!
過去最多タイの合計24曲!低難易度から高難易度まで充実したパッケージとなっております!
下記のリンクからDLできます。https://t.co/kARGTCR2jG pic.twitter.com/NlSOWa7DQz
10作目!!!!!!!!!!!
10作目ってすっっっっっごくないですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
他にもパッケージを定常的に出している団体は存在しますが、vol.10なんてパッケージ名に書いてあるところはとんえぼしかないんじゃないでしょうか。しかも回を追うごとにどんどん楽曲数が増えてきています。vol.10には過去最大曲数タイの24曲が収録されています。数えてみたらTonEvo Package収録曲数は今作で148曲になりました。やばすぎ。
そんな僕はというと今回はジャケットイラストをひとつ担当させていただきました。それは今回のパッケージのエンディング楽曲である吟世かいなさん作曲の「天」のジャケットです。このアドカレという場において、僕からはそのジャケットイラストを描く上で考えたことや、製作背景を語っていけたらと思います。
ジャケットを描いてた時の脳内
僕が吟世さんの楽曲のジャケットを描くことは僕がその楽曲を知る前から互いに了承し合っていました。前回のvol.9で同じく吟世さんの楽曲「少女セドナとオールドの迷宮」のジャケットイラストを担当させていただいたので、その延長上の雰囲気で参加させて頂きました。
少し期待の気持ちを持ち合わせていたのもあるのですがやはりもう一度ジャケットを、前回より画力が上がった状態で描かせていただくことが出来てとても嬉しかったです。
吟世さんにどんな感じのジャケットがいいかを聞いてみたところ、「金髪の天使」と返答がありました。
「天」を初めて聴いたときに(無理やり)思いついたのが僕の描くキャラクターがその翼で雲の上をめちゃくちゃ飛び回っていて、羽を散らしまくってる感じです。結果それがジャケットにまんま反映されちゃった感じです。
ちょうどこの絵に着手していた時期にCHUNITHMに「Love & Justice」が追加されました。まだ紫SS+も乗ってないです。そのラブジャスのジャケットを見てみると金髪ロリ(←審議?)天使なんですよね。それをみてたぶんラブジャスみたいなジャケットになっちゃうだろうな~って思いました。だって楽曲名が「天」だし金髪天使だし仕方ないよな~
なおBPMはラブジャス(200)<天(205)
あとジャケット名義は「Chrocatz on cloud 10」って変(な)名義にしました。「on cloud 10」 は、元は「on cloud 9」というこの上ない幸せを表す慣用句からとってきてます。それはジャケット描かせていただける光栄さだったりとかTonEvo Packageが10作目迎えたおめでたさとか含んでいたりいなかったりします。感謝ですね。
どうやって描いたん??
そんな感じで「天」のジャケットはこんな感じです。
実は羽の生えたキャラってとんえぼパッケージに何度か登場しているんですね。
なんでけもみみなん?って話ですけど僕がけもみみ好きだからです。
あとロリです。ロリだと思ってくれ。
僕は顔のパーツの線画は身体の線画とは別に用意しています。
なぜかというと描いてる最中に位置や形を無限回変更するからですね。目や口の線画を別のレイヤーに用意してパーツごとにフォルダを用意してフォルダごと変形しています。
クリスタの自由変形は負荷が大きくかかるのでSurface Pro 7君は常にCPU使用率100%です。充電つないだままフル稼働なのでSurface君の寿命がどんどん短くなっていきます。つよいPCがほしい。
顔パーツだけでなく、首チョーカーとか服とか白ハイソックスとか尻尾とかで別々にベース色を塗っていきます。くっそだるい。
肌に赤みや透明感や影をつけ終わったとき、自分の描こうとしているものが一番浮き上がってくると僕は思っています。今回は腹回りの質感を高めようとレイヤー重ねまくっています。きもい(レイヤー数が)。
髪は運ゲーです。まじでわからん。ツインテール部分が適当すぎますね。長髪がうまく描けるようになりたい。
耳けっこう丸っこいです。優しい感じ。先端描けばよかった。
目はLT、CHは片目だけ開いています。描いてるときは天才だと思っていたんですが後でみるとやけに浮いてみえますね。そもそも片目ウインクってのが魅力的に描くのが難しい気がします。改善案として両目ともつむらせました。こっちのほうが見た目良かったので目につきやすいEX、INのジャケットにはこちらを採用しています。目ってやっぱむずいわ。
結局目だけ綺麗に描けるようになってもそれを顔にうまく落とし込めなかったら魅力が半減してしまうんです。なので、顔の練習ってのをするんだったら少なくとも顔全体を描きましょう。
上服適当すぎた
下シャツ胸下の影が天才
スカートはフリル素早く描けるようになりたい
服は一応参考にした絵があるんですが全っ然うまくいきませんでした。もっとわかりやすい服にすればよかった。
というか一番面積占めてる要素がおざなりになってるのダメすぎんか??
マジで反省すべき点だと思う。
太ももは太いほうがいいし白タイツはいいぞ
スカートの中からぶっとい尻尾です。
シンプル背景is the best. 雲はクリスタassetsの人気な雲ブラシを使いました。assets素材最高!!!散らばってる羽も素材からです。覆い焼き発光でおいてぼかしブラシでぼかすといい感じに輝きます。
キャラの翼もassets素材の天才的なブラシを使いました。
これ使わんとこんなの描けんね。ただ素材感が見え見えなのが素材をトレースする欠点です。最強なのは結局全部自前で描けることなんだよなぁ。
そういえばこいつどうやって服着てんだ
色調補正。DTMでいうミックス作業みたいな立ち位置です。一番面白いところです。どう頑張っても絵が良くなる方向にしか行かないので。とりあえずグラデーションマップをオーバーレイで置こうな!!!!!
INではさらにグラデーションマップをオーバーレイ不透明度50%ぐらいで強くのせました。区別化できたと思ったんだけどプレイ画面で見るとあんまり違いが見受けられないですね。ちゃんと製作時に確認しておけばよかった。
ジャケットロゴです。某ルテ感を出したかったので角ばったフォントを探した結果、「851ゴチカクット」を使用しました。
バナーの文字と告知ポスターの文字もこれを使っています。
そう、今回のパッケージのバナーなんですが僕がわがまま言って「天」のジャケットにする許可をいただきました。ありがとうございます。目立ちたかったんです。「20が(バナーに)入ってないやん!どうしてくれんのこれ」と荒げるクレーマー諸氏にはすいません許してください何でもしますから
そもそもなんですがこのイラストはもともと「天」用に描いたものではなかったんです。天のイラストは没イラストの流用だったんです。
新規で描くのが面倒だったから......
没イラストを描き上げたのが8月末で、天に流用しようと修正を始めたのが10月頭だったので1か月半弱放置していたんです。
ちなみに9月はというと夏休み期間だったので2次創作イラストを描くのに明け暮れていました。
ぶっちゃけこの期間で画力がびっくりするぐらいあがったので挟んでよかった期間だと思っています。
そんな感じでこのジャケットイラストができました。完成するのに結局2か月間もかかってしまいました。絵を先延ばし先延ばしにしていると精神的にもきついので2週間以内で仕上げるのが個人的なノルマです。それでもかかりすぎなんだけど。
でも描いて世に出したのでOKです
書くことがなくなった
おまけに、クリスタの個人的お気に入り素材について何個か紹介したいと思います。
1.流行りのロリ体系
毎回のロリ絵に使っている3D人形です。
だいたいの2次ロリは5~5.5頭身なのでこれをそのまま使えばいいと思います。
これがないと絵が描けません。
2.質感スミペン
ラフに使っています。
やわらかめのペンです。
線を重ねたときのうるささが少ないです。
3.水彩筆線画ペン
最近線画に使い始めました。
Gペンよりも輪郭がぼやけています。
線を何重に重ねて消しゴムで形を整えるという線画の描き方にとてもあっているペンです。
一発で長い綺麗なストロークが生み出せない人におすすめです。
4.主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ
クリスタで最もダウンロード数の多いペンです。
塗りに使っていますが普通に扱いやすいです。
5.ぬる水ブラシ
怠けブラシよりも若干にじみの強いペンです。
厚塗りはこっちのほうがやりやすい気がします。
6.色混ぜ
クリスタにデフォルトで入っているツールです。
色をのばすのに使います。
インクが出ないのに色を塗るのにはたぶんペンよりもこっちのほうを多く使っています。
7.なんでもゆめかわ★
グラデーションマップです。
オーバーレイでかけたり乗算でかけたりします。
僕の絵の赤っぽさはたぶんこれ由来です。
8.カラーモード20%前後で使うグラデーションマップ
同じくグラデーションマップです。
カラーモードで8~18%で差し込むことで絵の情報量が一気に上がります。
一番おすすめしたい。
9.空気感を出すツールセット
キラキラエフェクトが簡単に描けます。
覆い焼き発光やオーバーレイを使うと良さげです。
背景だけでなく、目を描くときにキラキラ感を出すためにこれを使ってたりします。
おわりに
ここまでスクロールしたあなたは天才です
クリスタ買え
あと天クリア乗りました
吟世かいなさん、TonEvo Effector Team "人"さん、
— Chrocatz/くろねこ@BOFXVII (@chrocatz) 2021年12月4日
どうもありがとう pic.twitter.com/Zyb6AJgcLW