TonevoAdventCalendar

とんえぼアドカレ企画の記事を投稿するブログです!

アナログシンセサイザーへの誘い

当記事はとんえぼAdventCalendar2021の13日目の担当として執筆したものです。

こんにちは。696です。
普段はbeatmaniaIIDXを中心にBEMANI機種を遊んだりとんえぼ創作班1で曲を作ったりしています。

このアドベントカレンダー企画では音ゲー関係だけでなく自由に書いていいとのことだったので、私の大好きなアナログ・シンセサイザーの魅力を皆さんにお伝えしていきます。

アナログ・シンセサイザーとは何か

アナログシンセの歴史と今

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KORG MS-20 mini
ちょっと話は長くなるんですが歴史の話をします。なぜかというと私が歴史の話をするのが大好きな人間だからです。

まず、アナログ・シンセサイザーとは、音声信号の経路がアナログ回路で構成されたシンセサイザーのことです。というとまんますぎるんですが、実際そういうものを総称してアナログ・シンセサイザーと呼びます。(長いので以後アナログシンセと略します)

そもそもシンセサイザーが実用化された1960年代当時はアナログシンセしかなく、もちろん当時は単にシンセサイザーと言っていたのですが、80年代あたりになって技術の進歩によりデジタルな音源方式のシンセサイザーが登場したことにより、音源方式を区別するためにアナログシンセ・デジタルシンセという呼び方が用いられるようになったわけです。
ということはすなわち、アナログシンセというのはデジタルシンセ以前の"旧時代のシンセサイザー"という見方が出来ると思います。実際カタログスペックだけ見ればデジタルシンセのほうが性能に対して安価で、(アナログシンセに比べて)大量の回路部品を必要とせず、使用する環境に左右されにくく安定した動作をするため、急激にデジタルシンセにその座を奪われていき、アナログシンセは下火になっていきました。
ちなみにその80年代のデジタルシンセの中でも絶大な人気を誇ったのがYAMAHAのDX-7を始めとするDXシリーズで、このシンセに採用されたFM(Frequency Modulation 周波数変調)方式というデジタルシンセならではの複雑な合成方式は、シンプルな減算合成方式(Subtractive Synthesis)のアナログシンセでは出せない独特の音を作り出すことができました。

ところが、滅びの一途をたどるのみかと思われたアナログシンセも90年代に入ると、"デジタルシンセにはない、アナログならではの温かみや個性がある"などといった理由により、再び日の目を見ることになりました(第一次アナログ・リバイバル)。当時特に注目されたのはRoland社のシンセサイザーで、80年代には既にクラブミュージックの世界で象徴的なサウンドとして定着していた"x0xシリーズ"(機種名に101, 303, 808などの数字のパターンを含むシンセやリズムマシンの総称、とある理由からTB-303を指すことが大半)の人気が再燃したり、様々なメーカーがそのサウンドを模倣した、いわば"クローン"を作るに至りました。僕の持っているシンセの中にもTB-303クローン、TR-808クローン、TR-909クローンとされる機種がいくつかありますので後で紹介します。
僕はGoa Tranceというジャンルが好きでよく聴いてるんですが、このジャンルはまさにアナログリバイバルの影響をモロに受けたシーンの一つで、90年代の音源を聴いてるとま~~~~~~とにかくRolandの音が鳴ってますね。Roland以外の音も、なんならデジタルシンセの音もバリバリ鳴ってはいるんですけど、それでもなおRolandの音がいかにアイコニックな地位にあったかというのはひしひしと伝わってきます。

で、完全に再興したかと思われたアナログシンセですが、今度は電子音楽の舞台がハードウェアからソフトウェアへと移っていく流れがありました。いわゆるDTM(DeskTop Music)全盛の時代ですね。DTM黎明期はハードウェアのMIDI音源モジュールやキーボード付きのシンセを使っていたわけですが、CubaseというDAWでおなじみのSteinberg社がVST(Virtual Studio Technology)というWindows用のソフトウェア規格を出したことで、シンセサイザーのソフトウェア化が急速に普及しました。ハードウェアを持っていなくとも、DAWVSTプラグインさえあればPCの内部だけでミキサー、シーケンサー、インストゥルメントが揃うという、文字通り仮想スタジオを作り上げる画期的な技術ですね。
この、"PCさえあれば作曲ができる"というのは非常に偉大な技術の進歩で、本当に素晴らしい時代になった証拠だと思います。というかもはや、現代はスマホ1台あれば作曲ができる時代になっていて、いつでもどこでも、思いついたアイディアを形にすることができます。今この世において作曲するのに最低限必要なものは、PC/スマホタブレットを除いては自らの意志だけとも言えるでしょう。作曲に興味はあるけど……という方が最初の一歩を踏み出すことに対して行く手を阻むものは何もありません。今すぐ曲を作り始めましょう。

話を戻しますが、要するに現代はソフトウェアのシンセサイザーがどんどん進化していって、より手軽に、よりド派手な音が誰でも出せる時代になりました。その過程で、90年代とは異なる形でのアナログシンセの復権が00年代後期~10年代初頭の頃に起こりました。これが二度目のアナログ・リバイバルです。

第二次アナログ・リバイバルの大きな特徴は、Doepfer(ドイプファー)社の提唱したEurorack(ユーロラック)規格により大幅に小型化されたモジュラーシンセサイザー2が大ブームを巻き起こしたこと、それまでアナログシンセをモデリングしたプラグインを出していたArturia(アートリア)社がオリジナルのアナログシンセ(Bruteシリーズ; MiniBruteに始まり、現在ではリズムマシンや6音ポリフォニックのフラグシップ機も)を出したことなど、単に過去の名機をなぞるだけではない、現代に再定義されたアナログサウンドとしての新製品が各社から続々と登場したことだと僕は考えています。日本国内で今も昔もアナログシンセの開発に最も熱心なKORGコルグ)社は同社の往年の名機であるMS-20アメリカのARP社のODYSSEYをミニサイズ/フルサイズでそれぞれ復刻する傍ら、その技術資産を活用して新製品のラインであるlogueシリーズ、volcaシリーズを展開してきました。

現代のアナログシンセは単にアナログサウンドを出力するだけに留まらず、様々な点で高機能/多機能化したり、旧世代の機種で不便だった点を解消しています。 たとえばDSPを内蔵して高品質なデジタルエフェクトを掛けることができたり、MIDIケーブルやUSBケーブルを通してシンセのパラメーターをDAWからデジタル制御したり……。あるいはシンセサイザーの本体にオーディオインターフェイス機能を内蔵してしまい、本体をUSBケーブル一本でPCに接続するだけでDAWに録音できてしまうというものさえあります。かつては一部の高級機種だけの特権だった数百個にも至る音色のプリセットメモリー機能などは、現代ではあって当たり前のものになってしまいました。

第二次アナログリバイバルが起こってから既に10年ほどが経とうとしています(というか既に経った?)が、このブームは落ち着きを見せるどころか、むしろたくさんのメーカーが新製品をどんどん出し続けていて、もはやアナログシンセは現代の電子音楽シーンの中に完全に定着したと言っても過言ではない状況です。

なんかこれ以上書いてるとどんどん話が脱線して本題に入れなくなりそうなので強引にまとめると、今はいろんなアナログシンセが選り取り見取りでとっつきやすくてサイコーの時代になったんだぜ!かがくの ちからって すげー!って話です。以上!

シンセサイザーの仕組み

ついでに、シンセサイザーのこと何も知らないよ!という人向けにシンセサイザーとはどんなものなのかを大まかに説明しておきましょうか。
簡単に言うとシンセサイザーっていうのは様々な音を"作り出す"電子楽器です。似たようなものでサンプラーというのがありますが、サンプラーはあらかじめ録音しておいたものを鳴らしたり、エフェクトをかけて加工したりするもので、シンセサイザーとはちょっと違います。シンセサイザーでもサンプラーのような機能を備えたものはありますが、話がややこしくなるので省略します。気になる人は"PCMシンセ"で検索してみてね。

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シンセサイザーの信号の流れ
アナログでもデジタルでも、一般的なシンセの仕組みは上の図のような流れになっています。 こういうタイプのシンセサイザーは減算合成方式(Subtractive Synthesis)に分類されます。

まずオシレーターで波形を出します。アナログシンセの場合は基本波形というのが何種類かあって、それを選ぶことで音の基本的な方向性を決めます。倍音成分の多い順にノコギリ波(鋸歯状波; Sawtooth)、矩形波(Pulse)、三角波(Triangle)、正弦波(Sine)です。ものによってはノイズを出せる場合もありますし、ノイズだけは別口で出す機種もあります。これがさっき言ったビーとかプーとかいう音を出すところです。単純な電子音を出すだけではあるんですが、アナログ回路で波形を生成すると理想的な波形とは程遠い形のものが出てくることがしばしばあって、それがそれぞれのシンセサイザーの音の個性に繋がっています。
ちなみにアナログシンセのオシレーターは電源を入れたらずっと音が出続けていて、必要に応じてその音を取り出すような構造になっています。

オシレーターから出力された信号はフィルターで削られます。ローパスフィルター(Low-Pass Filter)というものを使うと音の高い方の周波数成分が削られて籠もったような音、丸い音になります。ハイパスフィルター(High-Pass Filter)を使うと低い方の周波数成分が削られてシャリシャリした音、鋭い音、明るい音になります。他にも色々なフィルターがありますが、アナログシンセで最もメジャーなフィルターはこの2種類です。

フィルターについて、世間ではたまに"イコライザーのようなもの"という説明をする人がいますが、違いますDTMをやってきてフィルター≒イコライザーというような認識をしてしまっている人は、今すぐ忘れてください。フィルターはシンセサイザーの心臓部と言ってもいいくらい重要な部分であり、イコライザーとは役割が根本的に異なるものです3。 そもそも減算合成方式という名称は、オシレーターから出てきた波形の周波数成分をフィルターが削る(引き算する)ことに由来するもので、減算合成シンセにおける音作りの本質はアナログ・デジタル問わずフィルターにあります。今までオマケ程度に考えてたDTMerの方はこれを機にシンセのフィルターで遊びまくってみましょう。絶対何か新しい発見があるので。

ちなみに、上の図にある外部入力というのはそのままの意味で、他のシンセの音を入れてフィルターで加工する、なんてことができるんです。(できない機種もある)
フィルターを通すことの影響力は凄まじく、たとえばRolandシンセサイザーKORGシンセサイザーの音を入力してやると、フィルターを通ったことであたかも最初からRolandのシンセの音だったかのように聞こえてしまう、というくらいに音が変わります。ホントに変わります。中にはスズメバチの羽音のようにジリジリとしたノイズ感が付加されるフィルターなんてのもあります。

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フィルターの機能だけを抜き出したモジュールの数々。それぞれに全く違う個性があり、同じような設定にしても同じ音になることはない

フィルターを通ってきた音は最終的にアンプリファイアーで増幅されて出力されます。アンプといえばギターやベースをやっている人は分かると思いますが、あのアンプです。ギター/ベースアンプと違うところは、音を出すたびにボリュームの上げ下げを自動で行っていることでしょうか。
どういうことかというと、たとえばギターは音を出したり止めたりということがギターさえあればできます。ところがシンセサイザーの場合は、オシレーターからフィルターまでは内部的にはずっと音が出続けている状態なので、それをボリューム固定のまま鳴らすと当然そのまま音が鳴り続けてしまうわけです。そこで、アンプのボリュームを小刻みに動かして、音を出したいときだけ出せるようにする必要があります。この役割を担っているのがモジュレーターという部分です。
正直これはうまく説明するのが難しいんで雑にまとめると、シンセの鍵盤を押すたびにアンプのボリュームつまみ(人には見えない)をモジュレーターくんが勝手にグリグリ動かしてくれてるイメージです。

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MS-20 miniの電圧制御アンプの図 左右の棒が音声信号 下から生えてる矢印がモジュレーターの信号

モジュレーターはそれ自体が音を出すための機能ではなく、音声信号の経路にある各モジュール(オシレーターやフィルター、アンプリファイアーなどのこと)のパラメーターを半自動的に動かすためにあります。先ほど触れたアンプのボリュームを操作するのもモジュレーターですが、大抵のシンセはアンプには専用のモジュレーターが繋がっていることがほとんどで、これがいわゆるADSRタイプEGと言われるものです4
モジュレーターの話をするといよいよ話が長くなりすぎるので詳しい話は省略しますが、たとえばEGの他にも音を出すためではない低周波オシレーターLFO)というのがシンセには付いていて、これをオシレーターに入力することでビブラートの表現をしたり、フィルターに入れることでワウというエフェクトのような効果を出したりすることができる、というような、細かいニュアンスの表現などに使ったりします。

私の推しシンセ大紹介

というわけで本題に入りましょう!!!!長かった!!!!!!(自分でした話なのに)
ここからは私の持っているシンセの中から特にお気に入りのものをピックアップして、どこに惹かれたのか、どんな音なのかを紹介していきたいと思います。

KORG MS-20 mini

まずは記事の冒頭にも写真を上げていたKORG MS-20 miniです。

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実はこのシンセは私が人生で最初に買ったアナログシンセなんですね。もともとゴアトランスを作りたいという思いがあって曲を作り始めたのが創作のきっかけだったんですが、アナログシンセを実機で使ってみたいという気持ちは最初からずっとあって、作曲を始めてちょうど一年くらいした頃に、そろそろ本格的にアナログシンセに触れてみたいと思い立って購入した思い出の品です。

ちなみに当時、購入直後はめちゃめちゃに興奮しまくっていたので、noteに思いの丈をぶつけるなどをしていました。(Tajima Haruoというのは創作用の別名義です)
今読み返すとだいぶ恥ずかしいんですが、やはり本物のアナログシンセの音に触れた瞬間の感動はそれだけ大きかったということでしょう。

note.com

具体的なレビューは過去の自分が書いたnoteに任せるとして、今の自分が考えるMS-20 miniの最大の魅力は、やはりこのシンセサイザー自由度の高さだろうと思います。フロントパネルの右側にはずらりと端子の並んだパッチベイが備えられていて、ここに付属のパッチケーブルを差し込むことで信号の流れを切り替えて、ありとあらゆる音を作り出すことができるわけです。

過去のとんえぼパッケージでは、MS-20 miniだけで曲を作ろうと試みたこともあります。その名もなんと"100% MS-20 mini"です。まあ実際のところDAWでエフェクトをかけたりしているので純度100%のMS-20 miniの音かというと微妙かもしれませんが、少なくとも鳴っている音は全て1台のMS-20 miniを使いました。これは本当に大変な作業だったという記憶があり、音ゲー界を代表するシンセマニアであるSota Fujimori氏がいかに素晴らしい技術と情熱を以て100% minimoo-Gを作り上げたかというのを改めて実感した次第です。

soundcloud.com

ところで皆さん、このシンセをひと目見てどんな印象を受けましたか?私はこれを美しいと思いました。フロントパネルの左側にはオーソドックスなシンセのパラメーターのつまみがずらりと並び、右側にはさらに踏み込んだ音作りをするためのパッチベイ。パネルに書いてある文字や図は全て音作りをするために必要な情報だけで、余分な装飾は一切ありません。とにかく飾り気がなく無骨な印象を与えるデザインではありますが、私はそこに鍛え抜かれたアスリートの肉体のような、合理的な機能美を感じます。

もしもアナログシンセに興味を持った方は、是非とも最初の1台にKORG MS-20 miniを選んでみてはいかがでしょうか。絶対に後悔はさせません。

Dreadbox NYX v1

さて、続いてご紹介するのはギリシャアテネからやってきたDreadbox Nyxです。

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Dreadbox NYX v1(生産完了品)

これは私の2台目のアナログシンセなんですが、とても顔が良いと思いませんか?合理性の果ての機能美にたどり着いたMS-20 miniとは対照的に、こちらは装飾的な美に溢れている1台だと言えるでしょう。

実はNYXを購入した際にも勢い余ってレビューを書いてあるので、細かい話はそちらを読んでいただければと思います。

note.com

このシンセを買ったのはMS-20 miniを買ってから一ヶ月後とかだったのでもうだいぶ長いこと共に過ごしてきたんですが、このシンセはなんといっても音が良い!

別にMS-20 miniの音が悪いわけではないんですが、NYXの音はなんというかとにかく情緒的で、泣けます。内蔵エフェクトのリバーブもいい味出してんですよ。

soundcloud.com

あと、MS-20 miniはミニというわりにまあまあデカいんですけど、NYXはコンパクトで机の上とかにも置けるサイズなのが嬉しいポイントですね。

まあNYXは兄弟機も後継機も生産終了した[^5]んですけど……。

Dreadbox Typhon

というわけで今でも買えるDreadboxのシンセのご紹介です。

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Dreadbox Typhon

www.dreadbox-fx.com

NYXのデザインも美麗でしたが、Typhonのデザインはどうでしょう。オシレーターの波形選択つまみを中心に、左右対称に配置された大小のノブからは、密教曼荼羅のような神秘を感じませんか?

TyphonはNYXよりもさらに小さい筐体で、iPad miniくらいのサイズ感ですが、このコンパクトな筐体の中に全てがあります。まさにシンセの両界曼荼羅です。

音源部分はDreadboxらしくフルアナログで、そこに32ステップのシーケンサー、高品質なDSPエフェクト、USBオーディオインターフェイス機能を内蔵して、電源はUSBから取れます。
エフェクトをかけないピュアな出音は太く、厚みがあり、それでいてキレと色気のあるこれぞDreadboxという至高のアナログサウンドです。そこにSinevibesという有名なプラグインデベロッパーの協力によって搭載された各種エフェクトをかけると、広大な宇宙の中にいるかのような没入感を味わえます。

普通のシンセは録音をするならいろんなケーブルを繋いでオーディオインターフェイスを用意して……と周辺機器もかさばるんですが、Typhonならこれ1台でPCと接続してDAWで打ち込んだメロディを鳴らして録音までできてしまうので最強です。みなさんも最強になりましょう。

ちなみに最新のとんえぼパッケージ(Vol.10)に収録されております拙作"Vrtra"の、開幕から鳴っているベースリードの音にTyphonを使用しています。

soundcloud.com

前作のVoltage-Controlledのリードの音もTyphonです。このときはたしか本来使うはずだったDreadbox Erebus v3が故障していて、直前に買っていたTyphonを開封して即実戦投入した曲だったと思います。締め切りまで時間が無かったので、とにかく素の音の良さで攻めるという感じでどうにかしました。

soundcloud.com

まとめ

ホントは他にもいろいろご紹介したいんですがそれはまたの機会にいたしましょう。散々悩みすぎてそろそろ12/13のうちに書き終わらなくなりそうです。(この文の執筆時点で23時30分を過ぎている)

ここまで脱線に次ぐ脱線を繰り返しながら駆け足でアナログシンセについて語ってきましたが、私がここまで入れ込むアナログシンセの魅力の一片でも伝わってくれれば幸いに思います。

作曲をしている皆さんには、誰よりも好きな音源、どうしても外せない自分だけの音が誰しもあると思います。そういう"自分が一番良いと思う音"を大事にして、豊かな創作ライフを楽しんでいきましょう。

それでは。



  1. とんえぼ創作班とは何ぞやという話については既に創作班所属の諸氏によって触れられているためぜひそちらの記事を読んでいただきたい。ざっくり言うと半年に一度とんえぼパッケージを作ったり、作ったパッケージを遊んだり遊ばせたりする部内サークル。春には学内向けに新歓、秋には一般向けに東北大学祭にてブースを設けて東北大生や一般の方々に遊んで頂く機会がある。とんえぼ部員は気軽にジョインナウ!

  2. そもそもの話で言うと、イコライザーのほうを"フィルターを寄せ集めたプロセッサー"というべき。

  3. Attack, Decay, Sustain, Releaseの4つのパラメーターで構成されたエンベロープジェネレーター(Envelope Generator)のこと。鍵盤を押すたびに、上がってから下がる信号を出す。

  4. NYX v1のv1とはversion 1のことで、一年ほど前にv2も出たのだが、先日公式サイトを確認したところNYX v2は兄弟機のErebus v3とともに"DISCONTINUED"となっていた……。